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冷酒汲む帽子のごとき島三つ

オリオンも天の基（もとい）よ酒汲めよ

影を出ておどろきやすき蟻となる   修司

冬鴎黒き帽子の上に鳴く　三鬼

日傘ゆく家ごと祭りの紙垂(しで)白し

​炎昼や小魚満つる波がしら

枯草の匂いまとえる神も居り

​天を掃くホウキは清(すが)しケヤキかな

​ねぎ坊主並んだ向うに月坊主

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